自然素材を暮らしに取り入れるときの考え方

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無垢の木のテーブル、綿のシーツ、麻のクロス、紙の照明、陶器の器……。自然素材って、見た目もさることながら、触ったときの質感が本当に心地よいですよね。筆者も少しずつ家のものを自然素材に置き換えてきたのですが、やってみて分かったのは「自然素材=なんでも正解」ではない、ということでした。

今日は、自然素材を暮らしに取り入れるときに知っておくと失敗が減るポイントを、筆者の経験ベースでまとめてみますね。これから少しずつ取り入れたい方の参考になったら嬉しいです。

自然素材の魅力は「経年変化」にある

まず、自然素材のいちばんの魅力は何かと聞かれたら、筆者は迷わず「経年変化」と答えます。

新品のときが完成形ではなくて、使い込むほどに色が深くなったり、手になじんできたり、味が出てくる。プラスチックや合成繊維にはないこの変化が、暮らしに「時間の積み重ね」を感じさせてくれるんですよね。

ただし、これは「どんどん変化していくもの」が好きな人にとっての魅力で、「いつまでも新品のような状態」が好きな人にとっては、むしろデメリットになることもあります。買う前に、自分がどっち派なのかを考えておくのがおすすめです!

木のものを取り入れるときに知っておきたいこと

筆者が最初に取り入れた自然素材は、木のカトラリーでした。プラスチックや金属のスプーンと違って、口当たりがやさしくて感動した記憶があります。

ただ、木は手入れが必要な素材でもあります。

  • 食洗機NGのものが多い(高温・乾燥で割れることがある)
  • 長時間水につけない(反りや黒ずみの原因に)
  • 使ったら早めに洗って、しっかり乾かす
  • 乾燥が気になってきたら、食用油を薄く塗る

このあたりを習慣にしておくと、長く使えますよ。家具や床材の場合も基本は同じで、水分・直射日光・極端な温度変化に弱い、と覚えておくと大きな失敗が減ります。

「木のテーブルが憧れだから」と買ったものの、結露で輪じみができてショックを受けた経験は、たぶんあるあるですよね。コースターを使う、テーブルクロスを敷くなど、ちょっとした気遣いで状態を保てます。

綿のリネン類は「育てる」イメージで

綿のシーツやタオルって、新品のときよりも、何度か洗って馴染んだころがいちばん気持ちよくないですか?筆者は綿のシーツに変えてから、洗濯のたびに「あ、また少し柔らかくなった気がする」と感じる時間が好きになりました。

綿を上手に使うコツは、

  • 最初の数回は単独で洗う(色落ちすることがある)
  • 乾燥機の高温は避ける(縮むことが多い)
  • 直射日光で長時間干すと、生地が傷みやすい
  • 2〜3枚をローテーションして、休ませる

特に、乾燥機の使い方は要注意です。タオルやシーツを縮ませてしまった経験、筆者にもあります……。タグの洗濯表示を確認するクセをつけておくと、失敗が減りますよ。

麻(リネン)はサラッとした質感が魅力

夏のクロスや衣類でよく見かける麻(リネン)も、筆者の好きな素材のひとつです。サラッとした手触りで、湿気の多い季節にもベタつきにくいのが嬉しいんですよね。

麻のいいところは、

  • 通気性がよく、暑い季節に心地よい
  • 使い込むほどに柔らかくなる
  • ナチュラルな見た目で、どんな部屋にも合わせやすい

ただ、最初は少しごわつきを感じることがあります。これも使い込むうちに馴染んでくるので、「初日のごわつき」だけで判断せず、少し時間をかけて付き合ってみてくださいね。

シワになりやすい素材なので、ピシッとアイロンが効いた状態を保ちたい方には不向きかもしれません。逆に「シワも味」と楽しめる方には、本当におすすめです!

※本記事で扱う「麻」は、布や衣料品としてのリネン・ヘンプ素材を指しています。

紙の照明・小物は「優しい光」が魅力

提灯型のペーパーシェードや、和紙のランプって、独特のやわらかい光があって素敵ですよね。電球の白い光がそのまま広がるのと違って、紙を通した光はぐっと優しくなります。

紙素材を取り入れるときは、

  • 熱を持ちやすい白熱電球は避ける(LED電球がおすすめ)
  • 高温多湿の場所には置かない
  • 直射日光で長時間焼けると、変色しやすい
  • ホコリは羽根ばたきで優しく払う

特に、安全面で気をつけたいのが電球選びです。LED電球なら発熱が少ないので、紙素材のシェードとも相性がいいですよ。

陶器の器は「日常使い」してこそ

陶器の器は、特別な日のためにしまっておくのではなく、普段使いするのがいちばんもったいなくないと感じています。手にとるたびに「いいなぁ」と思える器があると、毎日の食事の時間が豊かになるんですよね。

陶器を長く使うコツは、

  • 急激な温度変化を避ける(冷たい器に熱湯はNG)
  • 電子レンジ・食洗機OKかタグや説明を確認
  • 重ねるときに当たらないよう、布をはさむ
  • 欠けてしまった部分は、思い切って金継ぎするのも一案

「割れたら終わり」ではなく、「直しながら長く使う」考え方で付き合うと、ひとつの器との時間が深まります。

「自然素材だから安心」とは限らない

ここはちょっとだけ慎重にお話ししたいのですが、「自然素材=健康にいい・安全」と一括りにしてしまうのは、ちょっと注意が必要です。

たとえば、

  • 木材は植物アレルギーをお持ちの方には合わないことがある
  • 自然素材の塗料・接着剤も、刺激を感じる方がいる
  • 麻や綿でも、肌の敏感な方には合わない場合がある

「自然=みんなに合う」とは限らないので、肌に直接触れるものは、できれば実物を触ってから選ぶのがおすすめです。アレルギーが気になる方は、医療機関などで事前に相談されるのが安心ですね。

まずは1点から、少しずつ

自然素材って、つい「家全部を一気に変えたい!」と思ってしまうのですが、いきなり大物を買うのはハードルが高いですよね。価格も合成素材より高めのものが多いですし、手入れの手間も増えます。

筆者がおすすめしたいのは、

  • まずはランチョンマット、コースター、布巾など小物から
  • 次に、よく使うカトラリーや小さな器を1〜2点
  • 慣れてきたら、家具やラグなど大きなものへ

このくらいの順番で少しずつ広げていくと、手入れの感覚もつかめるし、出費も無理なく抑えられます。

まとめ:自然素材は「育てる楽しみ」と一緒に

自然素材を暮らしに取り入れるときに大切にしたい考え方は、

  • 経年変化を楽しめるかどうかを考えてから選ぶ
  • 木は水分・直射日光・温度変化に弱い
  • 綿・麻は使い込むほど馴染む(最初のごわつきはご愛嬌)
  • 紙の照明はLED電球と組み合わせる
  • 陶器は普段使いしてこそ
  • 「自然=みんなに合う」とは限らない
  • 小物から少しずつ広げる

このあたりを意識しておくと、自然素材との暮らしが長く、無理なく続けられます。

ひとつお気に入りの自然素材アイテムが家にあるだけで、暮らしの質感が少し変わる感覚があります。今日は、まず1点だけ、自分の好きな素材を探しに出かけてみるのもおすすめですよ!


注記

  • 本記事は筆者の生活体験と一般的に紹介されている情報をもとにしています。素材ごとの手入れ方法は、製品の説明書や購入店のアドバイスを優先してください。
  • 本記事の「麻」は、衣料品・布製品の素材としてのリネン・ヘンプを指します。
  • アレルギーや肌の敏感さには個人差があります。気になる場合は、医療機関などにご相談ください。
  • 木製品・紙製品は、火気の近くや高温多湿の場所での使用に十分ご注意ください。