冬をあたたかく過ごすための住まいの工夫

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70代になって、冬の冷えが本当にこたえるようになりました。若いころは「ちょっと寒いね」で済んでいた朝の冷え込みが、今は「足の指先から芯まで冷える」と感じる日があるんです。

夫を見送ってから一人暮らしになり、誰にも気を遣わず暖房をつけられるはずなのに、電気代やガス代のことを考えるとなんとなく我慢してしまうこともあって……。今日は、冷えがしみる年代の一人暮らしとして、無理なく続けている冬の住まいの工夫をまとめてみたいと思います。

同じように「冬がしんどい」と感じている方の、ちょっとした参考になれば嬉しいです。

まず取り組んだのは「窓からの冷気対策」

家の中で冷えを感じやすい場所のトップは、なんといっても窓のそばです。お布団に入っても、窓側からひんやりした空気が下りてくるのが分かるくらい。

業者さんにも「窓の対策をすると変わりますよ」と言われて、できることから少しずつ始めました。

  • 窓に貼るプチプチ状の断熱シート
  • 厚手の遮熱・断熱カーテンに交換
  • カーテンの裾を床まで届く長さに変更
  • 窓の下に置く窓下ヒーター(電気代は要チェック)
  • サッシの隙間に隙間テープ

特にカーテンの長さを変えただけで、足元の冷えがだいぶマシになったのには驚きました。床に少し届くくらいの長さがいいと聞いて、お直しに出した甲斐がありました。

予算に余裕があれば「内窓(二重窓)」をつける工事もあるそうですが、わたしには費用がちょっと厳しかったので、貼るシートとカーテンで対応しています。

ラグやスリッパで「足元から温める」

70代になって特に感じるのは、「足が冷えると体全体が寒い」ということ。フローリングのままだと、家の中を歩くだけで足の裏から冷気が伝わってきます。

我が家でやっている足元対策は、

  • リビング全体に厚手のラグ
  • ラグの下に断熱シートを敷く
  • 裏起毛のスリッパを年中常備
  • 寝るときはレッグウォーマー
  • お風呂上がりはすぐに靴下を履く

「室内なのに靴下とスリッパまで?」と若いころのわたしなら思ったかもしれません。でも、足元を温めることで暖房の設定温度を1〜2度下げられるなら、結果的に光熱費の節約にもなりますよね。

エアコンは「上手に使う」が正解

「電気代が心配で暖房を控える」というお話、同年代の方からよく聞きます。わたしも同じだったのですが、医者に「冬の体調を崩すほうが、結果的に医療費がかかります」と言われてから、考え方を変えました。

エアコン暖房を上手に使うコツは、

  • **設定温度は20〜22℃**を目安に(資源エネルギー庁の目安は20℃)
  • 風向きは下向きにして足元へ
  • サーキュレーターを併用して天井の暖気を循環
  • フィルターを月1〜2回掃除
  • 室外機の周りに物を置かない

サーキュレーターを使い始めてから、同じ設定温度でも体感がだいぶ暖かくなりました。1台2〜3千円から買えるので、これは本当におすすめです!

つけっぱなしと小まめにオフ、どっちが安いかは外の気温や使う時間によって変わります。一人暮らしの場合、家を空ける時間が長いなら消す、すぐ戻るならつけっぱなし、くらいの感覚で十分かなと思っています。

加湿で「体感温度」を上げる

冬は乾燥するので、加湿器は本当に大事です。同じ室温でも、湿度が高いほうがあたたかく感じるんですよね。

我が家では、

  • 加湿器は1台フル稼働(湿度50〜60%を目標)
  • 洗濯物を部屋干しして加湿効果も兼ねる
  • 鍋でお湯を沸かして湯気を出す
  • 観葉植物を置く(葉から少し蒸散があるそうです)

ただし、加湿しすぎると窓に結露ができてカビの原因になるので、湿度計を見ながら調整しています。湿度計は1,000円くらいから買えるので、必須アイテムです。

局所暖房で「いる場所だけ」温める

家全体を暖めるエアコンは便利ですが、一人暮らしだと「自分のいる場所だけ」温めるほうが効率的なんですよね。

わたしの定番は、

  • 電気毛布(ソファでも寝る時にも使える)
  • 電気ひざ掛け(テレビを見るときに)
  • 足元用のパネルヒーター
  • 湯たんぽ(電気いらず、寝る前に布団へ)

特に電気毛布と湯たんぽは、お値段以上に活躍してくれます。電気毛布は1時間あたり数円、湯たんぽは電気代ゼロ。エアコンを弱めても、これらがあれば寒さで震えることはほとんどありません。

ただし、電気毛布や電気カーペットは、低温やけどに注意が必要です。長時間同じ場所に当て続けない、就寝中はタイマーを使う、といった使い方を心がけています。

ヒートショックを侮らない

70代になってから、特に意識しているのが「ヒートショック」です。暖かいリビングから、寒い脱衣所・浴室、そして熱いお湯への急激な温度変化は、心臓や血管に大きな負担をかけると言われています。

我が家での対策は、

  • 入浴前に脱衣所と浴室を暖めておく(小型の電気ヒーター)
  • お湯の温度は41℃以下を目安に
  • お湯につかるのは10〜15分以内
  • 入浴前後に水分補給
  • 食後すぐ・飲酒後の入浴は避ける
  • トイレも寒くないように小さなヒーター

これは医療的なアドバイスではなく、わたしが医師から教えていただいたことを実践しているだけです。心配な方は、かかりつけの先生に相談されるのがいちばん安心ですよ。

寝室の冷え対策

夜中にトイレで起きるとき、寝室と廊下の温度差で「ヒヤッ」とすることがありませんか?これも冬の冷えあるあるですよね。

我が家の寝室は、

  • 寝る前に布団乾燥機で布団をあたためる
  • 湯たんぽを布団の足元に
  • パジャマは綿の長袖+裏起毛
  • 寝室のドアの隙間に冷気防止カバー
  • 夜間は廊下に小さな常夜灯(足元の安全のため)

布団乾燥機で布団をあたためる習慣は、思った以上に違いが出ます。冷たい布団に入る瞬間のあのつらさがなくなって、入眠が早くなった気がしますよ。

冬の安全チェック

寒い時期は、家電の使いすぎや火の不始末で事故が起きやすい時期でもあります。

毎年冬の前にチェックしているのは、

  • ストーブやヒーターの周りに燃えやすいものを置かない
  • コンセントのタコ足配線をやめる
  • 古い電気毛布・電気カーペットは買い替えを検討
  • 火災報知器の動作確認
  • 換気を1日数回(一酸化炭素中毒予防)

一人暮らしだからこそ、安全への気配りは欠かせませんよね。

まとめ:冬は「無理せず温める」が一番

70代の冬の過ごし方は、

  • 窓の冷気対策をしっかり
  • 足元から温める
  • エアコンは上手に使う(我慢しない)
  • 加湿で体感温度アップ
  • 局所暖房を活用
  • ヒートショック対策を忘れずに
  • 寝室の冷え対策で良い眠りを
  • 安全チェックも欠かさず

このあたりを意識して、無理なく続けています。

「電気代がもったいないから」と暖房を我慢するのは、健康を考えるとあまりいいことではないと、最近強く感じています。賢く使って、暖かく過ごす。これが、年を重ねた今のわたしの冬の過ごし方です。

同年代のみなさんも、どうぞ我慢しすぎず、あたたかい冬を過ごしてくださいね。


注記

  • 本記事は筆者個人(70代・一人暮らし)の体験に基づく工夫紹介です。健康効果を保証するものではありません。
  • ヒートショックや冷えによる体調不良が気になる方は、必ずかかりつけ医にご相談ください。
  • 電気毛布・ヒーター・湯たんぽなどの暖房器具は、低温やけどや火災の原因になることがあります。各製品の取扱説明書をよく読み、使用時間や使用方法に十分ご注意ください。
  • 古い暖房器具(製造から長期間経過したもの)は、経年劣化による事故の事例があります。定期的な点検・買い替えをご検討ください。