秋に見直したい部屋と暮らしの整え方

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夫が定年退職してから、初めて二人で迎えた秋。それまで秋というと「夏の片付けと冬支度に追われる季節」というイメージしかなかったのですが、時間にゆとりができたいまは、秋の空気そのものをじっくり味わえるようになりました。

朝晩の涼しさ、空の高さ、木々の色の変化。こういうものに目を向けられるようになっただけでも、退職後の生活ってありがたいなと感じます。

ただ、夫婦そろって60代になって、寝具の入れ替えや棚の上の作業など、若いころなら平気だった作業がなんとなく億劫に感じることも増えてきました。今日は、わたしたち夫婦が秋に「無理せず気持ちよく整える」ためにやっていることを、日記がわりにまとめてみます。

秋の整え方は「ゆっくり、無理なく」

60代の生活で大事だなと感じているのは、「全部いっぺんにやらない」ことです。若いころのように週末に大掃除!というわけにはいかなくなってきました。

我が家のルールは、

  • 1日にやるのは1か所だけ
  • 15分単位で区切る
  • 疲れたらすぐ休む
  • 重いものは夫婦で協力
  • 無理そうなら業者を頼る

このくらいゆるい基準にしてから、家を整える作業がストレスではなく、ちょっとした楽しみに変わりました。「夫と二人で1か所ずつ」と決めると、終わったあとにお茶を飲みながら「今日はここがきれいになったね」と話せるのもいい時間です。

夏物の片付けは「乾燥」が決め手

夏に毎日使ったタオルケット、ござ、扇風機、すだれ……。これらをしまう前に、いちばん大事なのは「しっかり乾燥させること」だと、何度も失敗して学びました。

我が家の夏物片付けの順番は、

  1. 洗えるものは洗う(タオルケット、シーツ類)
  2. 晴れた日に2〜3日かけて陰干し
  3. 扇風機やサーキュレーターも分解して掃除
  4. 乾燥が完了してから、防虫剤と一緒に収納
  5. 押入れのすのこ位置を冬モードに変更

特に扇風機は、シーズン中に羽根や本体にホコリがかなりたまっています。来年気持ちよく使うために、しまう前の掃除はぜひやっておきたいですね。

「面倒だなぁ」と思うときは、夫と二人で分担しています。夫は扇風機の分解、わたしは布物洗濯、と役割を決めるとサクサク進みます。

寝具の入れ替えは「腰に優しい方法」で

寝具の入れ替えは、60代にとって地味に重労働です。布団を運ぶ、シーツを引っ張る、押入れの上段に持ち上げる……どれも腰にきます。

ここ数年で取り入れて、本当にラクになった工夫は、

  • キャスター付きの布団収納袋を使う
  • 押入れの下段だけを使う(上段は軽いものに限定)
  • 掛け布団は夏用→合掛け→冬用と段階的に入れ替える
  • シーツは長い辺を1人ずつ持つ(夫婦協力)
  • 無理そうな日は翌日に回す

押入れの上段に布団を持ち上げるのは、本当に危ない作業だと感じています。脚立を使う場合は、必ず誰かに見ていてもらうか、思い切って下段収納に切り替えるのがおすすめです!

秋の照明は「読書時間」のために

定年後、二人とも本を読む時間が増えました。図書館で借りた本を、ソファでじっくり読む時間が、いまの楽しみのひとつです。

ただ、60代になると老眼の進み具合もあって、照明が暗いと目が疲れるんですよね。秋の夜長を楽しむために、我が家ではこんな工夫をしています。

  • 読書用に手元を明るくするスポットライトを1台
  • リビングの主照明は昼白色の調光式LED
  • 寝室は読書用と就寝用で色温度を切り替えられるスマート電球
  • ダイニングは食事を美味しく見せる電球色

照明にこだわると、本を読んでいて目が疲れにくくなったと感じます。これも個人の感覚なので一概には言えませんが、明るさと色温度を見直す価値はあると思いますよ。

「読書スペース」を整える

夫の定年を機に、リビングの一角を「読書コーナー」に整え直しました。

やったことは、

  • 一人掛けのリクライニングチェアを置いた
  • 隣にサイドテーブルとスタンドライト
  • 膝掛けを1枚常備
  • 老眼鏡を取りやすい位置に
  • 本の置き場を専用に確保

たったこれだけですが、「ここに座れば読書モードに入る」場所ができたことで、読書の時間が確実に増えました。秋の夜長は、こういう小さな居場所づくりが本当に効きますね。

食欲の秋を楽しむキッチン整え

秋は食材が美味しくなる季節でもあります。サンマ、栗、きのこ、新米……夫が「これは秋に食べないと」と毎週リクエストしてくるので、キッチンも秋仕様に整えています。

我が家の秋のキッチン整えは、

  • 夏に活躍した調理家電(そうめん器、かき氷機など)を片付ける
  • 土鍋、鋳物鍋を出してすぐ使える位置に
  • 保存容器を見直し、作り置き対応に
  • 冷蔵庫の中身を「常備菜が入る配置」に再編
  • 食器棚の奥にしまっていた秋らしい器を手前に

夫婦二人だと作りすぎても食べきれないので、「少しずつ、いろいろ」を意識しています。器を変えるだけで、同じおかずでも気分が違いますよ。

早めに「冬支度の前準備」も

秋の終わりが近づいてきたら、本格的に寒くなる前にやっておきたいことも増えてきます。

  • ストーブ、ヒーターの動作確認
  • 加湿器の掃除と試運転
  • カーテンを厚手のものに切り替え
  • 窓の冷気対策グッズを準備
  • 暖かい部屋着の出し入れ

寒さが本格化してから動こうとすると、体への負担が大きくなります。10月〜11月の比較的動きやすい時期に少しずつ進めておくと、冬がぐっと楽になりますね。

体調管理も季節の変わり目こそ大事

秋は寒暖差が大きい季節です。日中は暖かくても、朝晩は冷え込む日が増えてきますよね。60代の体は、若いころより寒暖差にも疲れやすく感じます。

  • 朝晩は1枚羽織る習慣を
  • 夜の入浴で体を冷やしすぎない
  • 散歩のときの服装をこまめに調整
  • 旬の食材で体を整える
  • 睡眠時間を意識的に確保

これらは健康効果を保証するものではなく、あくまで生活の中で意識していることです。気になる体調の変化があれば、早めにかかりつけ医に相談されるのがいちばん安心ですね。

まとめ:秋は「整えながら味わう」シーズン

定年後の秋の過ごし方は、

  • 1日1か所ずつ、無理なく整える
  • 夏物は乾燥させてから収納
  • 寝具入れ替えは腰に優しい工夫を
  • 読書時間に合わせた照明にこだわる
  • 自分の居場所を作る
  • 食欲の秋を二人で楽しむ
  • 冬支度を早めに準備

このくらいのペースで進めると、夫婦そろって季節の変わり目を心地よく過ごせます。

定年後の時間は、限りはあるけれど、ゆとりはあります。慌ただしく整えるより、季節を味わいながら整えていく。そんな秋の暮らし方を、これからも続けていきたいなと思っています。


注記

  • 本記事は筆者夫婦(60代)の生活体験に基づく工夫紹介です。体力・健康状態には個人差があります。
  • 高所作業(押入れ上段の布団入れ替えなど)は転落事故の原因になります。脚立使用時は十分にご注意いただき、不安がある場合は家族や専門業者にご依頼ください。
  • 体調や視力、健康に関するご相談は、必ず医療機関にお問い合わせください。